嫦娥3号 着陸機と月面ローバーがWi-Fiで連結

2013年 12月13日

 12月2日の打ち上げ以来、月探査機「嫦娥3号」は11日間に渡り飛行を続けている。すべてが順調であれば、今月中旬に月面着陸することになる。着陸後、月面ローバー「玉兎号」は嫦娥3号の懐を離れ、月面探査の旅に出かける。それでは、嫦娥3号と玉兎号は、月面でどのように連絡を取り合うのだろうか?人民日報海外版が伝えた。
 研究者は着陸機と巡視探査機(月面ローバー)を結ぶUHF帯通信リンクを構築した。中国は地球外の天体の表面で、初めて機械間の通信を実施する。探査機システム総設計者の孫沢洲氏は、「分かりやすく言えば、両者の間にはワイヤレスリンクがあり、無線電波によりデータ転送を実施する。このUHF帯通信は単方向で、巡視探査機がデータを着陸機に伝送する」と説明した。
 嫦娥3号の着陸機のUHF帯受信機の開発を担当した、中国航天科技集団公司第五研究院西安分院党委員会書記の李軍氏は、「UHF帯通信は、地球上のWi-Fiに近い」と語った。
 巡視探査機が月面探査をする際に、着陸機との距離が絶えず変化する。巡視探査機が異なる距離範囲内で発生させる信号の強度と情報の伝送量を最大化させるため、UHF帯受信機の設計者である李雄氏は、チームを率いて「四路可変レート伝送」の設計に取り組んだ。
 李氏は、「UHF帯受信機の四路可変レート伝送の機能は、自動車の四段変速の機能に似ており、切替実行の要求に基づき、高効率・省エネのデータ伝送を実現する」と例えた。
 孫氏は、「着陸機は独立した対地球コントロール・データ通信リンクを持つ。一般的な全方向性アンテナは低速データ伝送を採用し、主にコントロールとテレメータリングに用いられる。ビームアンテナは高速データ伝送を採用し、主に科学データの伝送に用いられる。巡視探査機はデータを地球に直接伝送することも、着陸機経由で伝送することも可能だ」と述べた。


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