2014年01月13日-01月17日
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中国ネット発展報告が発表、携帯によるネット通販・決済が発展

2014年01月17日

 中国インターネット情報センター(CNNIC)は16日に北京で、第33回「中国インターネット発展状況統計報告」を発表した。同報告によると、共同購入アプリが力を盛り返し、成長が最も著しい商業系アプリになった。携帯電話によるネット通販および決済サービスも高い成長率を示した。人民日報が伝えた。
 商業系アプリは2013年も高い成長率を維持した。そのうち最も注目を集めたのは、共同購入だ。共同購入の利用者数は68.9%増の1億4100万人に達し、利用率は2012年比で8.0ポイント増の22.8%となり、成長が最も著しい商業系アプリになった。CNNICのアナリストは、「共同購入が成長に転換できたのは、無秩序な成長後の業界再編を経たことによるものだ。共同購入は理性的な発展の時期に入った」と指摘した。
 またネット通販も高い成長率を示した。中国の2013年のネット通販利用者数は3億200万人に達し、利用率は2012年比で6.0ポイント増の48.9%に達した。そのうち携帯電話によるネット通販の利用者数が、1億4400万人に達した。アナリストは、「携帯電話にしかない二次元コードや画像のスキャンといった機能および使用の利便性が、ネット通販利用者の効率を高めた。またECサイトも携帯端末からの利用の宣伝を強化し、携帯電話利用者によるネット通販を促した」と分析した。
 携帯電話によるネット通販の利用は、モバイル決済の急速な発展を直接促した。2013年のモバイル決済の利用者数は1億2500万人に達し、利用率は2012年末比で11.9ポイント増の25.1%に達した。将来的に、NFC(近距離無線通信)やブルートゥースを利用したモバイル決済端末などの新技術が、モバイル決済をさらに普及させることになる。
 CNNICの副センター長である劉氷氏はインターネットの発展について、「CNNICは、インターネットは将来的に、『すべてをリンクさせるようになる』と予想している。ネット接続端末はパソコン、携帯電話、タブレットPCなどに留まらず、自動車、冷蔵庫、テレビ、電子レンジなどすべての物体が含まれるようになる。インターネット利用の基礎がさらに拡大されるだろう」と予想した。

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