中国インターネット情報センター(CNNIC)が16日に発表した第33回「中国インターネット発展状況統計報告」によると、昨年12月の時点で中国のネットユーザー数は6億1800万人に、インターネットの普及率は45.8%に達した。うち、携帯電話のネットユーザー数は5億人となり、安定的な成長を維持した。携帯電話のネットユーザーの持続的な増加は、携帯端末の各種アプリの発展を促し、昨年の中国インターネット発展の注目点になった。人民日報海外版が伝えた。
同報告によると、2013年はネットユーザー数が5358万人増加した。2013年12月の時点で、農村部のネットユーザー数は前年比2101万人増の1億7700万人に達し、全体の28.6%を占めた。携帯電話のネットユーザー数は19.1%増の5億人に達し、ネット接続に最も利用される端末としての地位を保った。SNSアプリのうち、微博(ウェイボー)の利用者数は2013年に2783万人減少し、利用率が9.2ポイント低下した。モバイルアプリのうち、中国の携帯電話用インスタントメッセンジャーの利用者数は、2012年末より7864万人増(22.3%増)の4億3100万人に達した。
◆携帯電話で動画を閲覧するユーザーが増加
2013年2月の時点で、中国のネット動画利用者数は、15.2%増の4億2800万人に達した。そのうち携帯端末で動画を閲覧する、もしくはダウンロードする利用者は、2012年末比で83.8%増の2億4700万人に達した。携帯電話用動画配信アプリは、モバイルアプリの利用者数のうち増加率が最高となり、モバイルネットワークのうち5番目に利用者数の多いアプリとなった。CNNICの副センター長である劉氷氏は、「携帯電話による動画閲覧の急成長には、次の三つの原因がある。まずネットユーザー全体が、携帯電話に傾きつつある。次にスマートフォンの発展、Wi-Fi使用率の上昇、今後の4Gネットワークの展開などの要素により、携帯電話の動画閲覧の環境が整いつつある。さらに、ネット接続料金の低下により、携帯電話用の多くの通信量を消耗するアプリの使用が急増した」と指摘した。
同じく娯楽アプリであるオンラインゲームの利用者数は3億3800万人に達したが、前年比で234万人増にとどまり、増加の余地があまり残されていない。しかしモバイルオンラインゲームの利用者数は爆発的に増加し、2012年末比で54.5%増の2億1500万人に達した。劉氏は、「モバイルオンラインゲームは使用のハードルが低く、短い時間内で楽しめるため、パソコンゲームの補完になる。またモバイルゲームはインスタントメッセンジャーやSNSアプリなどのルートで宣伝を進め、ユーザー数の増加を促した」と分析した。