新浪ニュースセンターで21日に開かれた「緑動中国フォーラム」において、グリーンピースは北京市・天津市・河北省のPM2.5の汚染源を分析した報告書を発表した。同報告書は、同地域における全業界の排出源に関するデータを収集し、業界別・燃料消費別の二つの面からPM2.5の汚染源を研究した。同報告書の内容は次の通り。北京青年報が伝えた。
汚染源は直接的・間接的の二種類に分かれる。間接的な汚染源は、主に二酸化硫黄、窒素酸化物、揮発性有機化合物など、PM2.5を二次生成する物質で、PM2.5の前駆物質とも呼ばれる。
北京市におけるPM2.5の前駆物質排出の、PM2.5濃度に対する寄与度は60%に達する(一次生成の直接排出物は40%のみ)。PM2.5に対する前駆物質の寄与度は、天津市の53%、河北省の59%を上回る。
燃料別に見ていくと、同地域の中心的な燃料汚染源は石炭で、同地域の一次粒子の25%、二酸化硫黄の82%、窒素酸化物の47%を占める。
業界別に見ていくと、石炭火力発電所は最大の汚染源で、これに製鉄・セメント・レンガを含む工業生産が続いた。両者は同地域の一次粒子のうち、60%弱の比率を占める。しかし天津市・河北省(特に河北省)での工業生産の寄与度は、北京市を大幅に上回った。
交通業界による北京市のPM2.5への影響は、天津市・河北省を大幅に上回る。交通業界は北京市で窒素酸化物の最大の排出源となっており、排出全体の45%を占めている。