中国国家国防科技工業局が主催する「2013年度国防科技工業10大ニュース」の選考結果が、このほど北京で発表された。十一大軍工集団公司、中国工程物理研究院などの推薦を経て、軍需産業関連メディアと国家主流メディアの専門家が選出した。人民日報が伝えた。
2013年度国防科技工業10大ニュースは以下の通り。
(1)月探査機「嫦娥3号」、中国初の地球外天体における軟着陸、月面自動探査を実現。
(2)宇宙ステーション実験機「天宮1号」と有人宇宙船「神舟10号」の飛行任務が成功を収める。
(3)中国が自主開発した大型輸送機「Y-20」が初飛行に成功。
(4)国家重大特別プロジェクト「高解像度地球観測システム」の1基目衛星の打ち上げに成功し、使用を開始。
(5)中国第3世代原子炉「ACP1000」の設計・建造で国産化を実現。
(6)中国初の実験型深海移動作業ステーションが完成、初のプール内試験を実施。
(7)王小謨氏が2012年度国家最高科学技術賞を受賞。
(8)中国船舶工業集団公司が8億ドルの債券発行に成功し、軍需企業による海外債券発行の先例に。
(9)長安汽車が中国初の、自主ブランド販売台数100万台突破の自動車メーカーに。
(10)中国初の固体燃料機動小型キャリアロケット「快舟」が打ち上げに成功。
中国は2003年より毎年「国防科技工業10大ニュース」を選出しており、今年で11回目となる。全業界の積極的な反応と評価を得ているほか、社会に対しても国防科技工業の発展を知る窓口を提供している。