中国農業科学院作物科学研究所が18日に明らかにした情報によると、同研究所の研究員である万建民氏が率いる研究チームは最新の研究により、植物に特有のGPA3タンパク質はイネ種子貯蔵タンパク質の移動を調整する重要な要素であり、イネのタンパク質の品質形成に加わっていることを発見した。科学者は細胞生物学・分子遺伝学の面から、GPA3がイネ種子貯蔵タンパク質のソーティングの中で発揮する重要な作用について説明した。同発見はイネのタンパク質の品質改良に対して重要な理論的基礎を提供し、中国人科学者のイネ研究が世界トップクラスであることを示した。関連する研究成果はこのほど、世界的に権威ある雑誌「The Plant Cell」に掲載された。光明日報が伝えた。
万氏によると、イネ種子に貯蔵されているタンパク質は、イネの第2の栄養物質であり、イネの品質と栄養価を大きく左右する。ゆえにイネのタンパク質の品質と栄養価の改善は、科学者の重要な目標とされてきた。