北京市環境保護モニタリングセンターは本日の記者会見で、26日夜に収束した重度大気汚染は計7日間にわたり、北京市が2013年1月1日に国家大気品質新基準に基づくモニタリングを開始してから最長になったことを発表した。人民日報が伝えた。
同センター長の張大偉氏は、期間が長かった他に、今回の重度汚染には次の特徴があったと指摘。まず勢いが強く、北京市では19日夜から24時間内に、PM2.5の平均濃度が30μg/㎥から300μg/㎥に上昇した。次に範囲が広く、中国中東部地区の100万平方km以上に及んだ。それから程度が深刻で、全市が重度汚染の煙霧によって包まれ、標高1000メートルの山も汚染を免れなかった。
張氏によると、PM2.5の成分に関するリアルタイムのモニタリング結果によると、最も高い比率を占めたのは有機物、硫酸塩、硝酸塩の3大汚染物質となった。硫酸塩は主に石炭燃焼、硝酸塩は主に石炭・石油の燃焼と自動車排気ガス、有機物は石炭・石油類の不完全燃焼が汚染源となった。
北京市環境保護局副局長の姚輝氏は、「緊急の重度汚染対策が積極的な効果を発揮した。重度汚染の中、従来通りに汚染物質を排出していたならば、その濃度は持続的に上昇していただろう」と指摘した。