福島原発事故から3周年となる3月11日、中国国家原子力安全局の関係者は北京で、「中国の原発の安全は保障されているが、福島原発事故のような極端な自然災害の面で弱い部分が存在している。原発安全改善行動が、現在計画に基づき推進されている。また中国の原発周辺では、全国放射能環境観測システムを構築しており、24時間連続の測定を実現している」と語った。中国新聞社が伝えた。
この関係者は、「福島原発事故から3年に渡り、中国は同様の事故を防止するため原発安全の改善を進めており、より高い基準に基づく原発安全を追求し続けている」と述べた。
世界で稼働中の原子炉は400基以上に達している。中国は17基で(そのうち福島原発事故後に稼働を開始した2基が含まれる)、常に高い安全成績を維持している。また中国は31基の原子炉を建造中で、世界で建設中の原子炉の約40%を占めている。建設中の原子炉の建設品質は管理を受けている。
同関係者は、「世界の原発建設および稼働の経験を汲み取り、中国の原発の安全性、特に設備製造の技術水準、設備の信頼性が大幅に改善された。世界原子力発電事業者協会(WANO)のランキングのうち、中国で稼働中の原子炉の各種性能・指標は世界平均をやや上回り、一部の原子炉の安全指標は世界先進水準に達している」と説明した。
同関係者は原発周辺の放射能について、「中国は全国放射能環境観測システムを構築しており、原発周辺に多くの観測点を設けている。これらの観測システムは、24時間連続の測定が可能だ。長年の観測結果によると、中国の原発周辺の放射線量は、自然の正常な変動範囲内に収まっている」と指摘した。