2014年03月17日-03月21日
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中蘭宇宙光学機器共同実験室、北京で正式に設立

2014年03月17日

 中国航天科技集団公司第508研究所と、オランダの応用科学研究機構(略称はTNO)は3月7日に北京で、共同実験室の合意書を締結した。これにより、中蘭宇宙光学機器共同実験室が正式に設立されたことになる。今回の提携では双方の強みを活かし、中国光学センサーの総合性能、および中国の光学センサー搭載衛星の世界での総合的な競争力を高める。国内の海洋・資源・気象などの各センサー開発における、高精度放射計測校正およびスペクトル校正技術の需要を満たすことが可能だ。科技日報が伝えた。
 双方は宇宙光学機器の開発および校正を巡り提携を進め、同実験室を中蘭宇宙光学の提携の場とする。同実験室は中国国内の宇宙光学センサー先進技術の研究・開発、学術交流、人材育成の拠点になり、中国宇宙光学センサー製品の性能の認証に関する業界基準を制定し、宇宙光学センサー技術および製品の性能評価の権威ある機構になる。
 TNOは欧州宇宙事業および天文光学技術において、世界をリードする研究機関であり、特にスペクトル校正の精度は世界トップレベルに達している。一方の第508研究所は中国宇宙光学センサーの主力軍、中国の衛星に搭載される設備の設計・生産の中心的な力であり、地球観測宇宙光学センサーに関する国家唯一の部門だ。

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