中国核工業集団が明らかにしたところによると、同社および中国広核集団はこのほど、中国が独自の知的財産権を持つ唯一の第3世代原子炉ブランド「華竜1号」の共同開発・設計に成功し、360件の特許出願を完了した。人民日報が伝えた。
中国核電工程有限公司の邢継副総経理は、「華竜1号は二重の安全シェルター、複数の電力供給方法といった一連の先進技術を採用し、地震や津波などの自然災害に効果的に対応し、福島原発に類似する事故の発生を防ぐことができる」と語った。中国核工業集団董事会(役員会)弁公室の潘建明室長は、「華竜1号は中国核工業集団のACP1000技術の177炉心を採用し、核燃料は中国核工業集団が開発したCF自主ブランドを採用した。具体的なプロジェクトについては、顧客の需要に応じ、異なる個性化された補助安全システムを組み合わせることが可能だ」と説明した。
中国核工業集団の党組織メンバーの李学東氏は、「華竜1号は中国の30数年に及ぶ原発の研究・設計・製造・建設・稼働の経験を凝縮し、福島原発事故の教訓を汲み取り、世界第3世代原子炉のパッシブセーフティーという先進的な理念を参考にして設計されたもので、世界最先端の法律・基準に合致する。現在までに360件の特許出願を完了しており、海外市場の開発目標国で特許出願を進めている。海外の特許経営・譲渡に関する取り決めを調べたところ、海外の原発企業の知的財産権を侵害しないことが確認された」と話した。華竜1号の誕生により、中国の原発技術は世界の最先端に立った。華竜1号は、中国産原発の海外進出の重要な支柱となった。