2014年03月24日-03月28日
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放送業界、クラウド技術との融合を実現

2014年03月25日

 北京広播電視台と北京雲基地(中国クラウド産業の企業群)はこのほど、戦略提携合意書を締結し、放送メディアおよびクラウドコンピューティング技術の融合を共同推進することになった。双方の提携による初めての成果「雲鼎網:クラウド動画取引サービスプラットフォーム」は、今年6月に正式に開設される。中国の放送業界とクラウドコンピューティング技術が、提携と実践を進めるのはこれが初めてだ。双方は今後5年間をかけ、具体的な提携プロジェクトを毎年1−2件打ち出していく。経済日報が伝えた。
 記者が2014年中国国際放送情報ネットワーク博覧会(CCBN)を取材したところ、北京広播電視台の傘下の鼎視デジタルテレビ伝媒公司は、40余りの高画質デジタルテレビ番組を展示し、さらに「雲鼎網」、「太和テレビ用ルーター」という二つの新しいプロジェクトを展示し、伝統的な放送業界とインターネットの真の融合を実現した。そのうち「雲鼎網」は北京雲基地の情報インフラ資源、クラウドストレージなどの技術と手段を利用し、中国最大の動画コンテンツのオンライン取引の場を構築した。
 北京広播電視台党委員会書記の劉志遠氏は、「ラジオ・テレビ放送はメディアの重要な構成部分とされており、コンテンツと情報が激増し、事業範囲が拡大を続け、ストレージ、情報処理、中継ネットワーク資源の需要が日増しに増加している。クラウドコンピューティング技術はクラウドストレージ、クラウドディストリビューションなどの技術を中心とし、大量の情報の保存・配分・処理、社会の公共情報インフラの構築などの面で強みを持つ。双方の提携は資源の相互補完を実現し、資源の最適な配置を実現する」と語った。
 北京雲基地の事業範囲には、クラウドサーバーやクラウドストレージなどのハード、クラウドプラットフォーム、ビッグデータ、クラウドサービス、クラウドセキュリティなどのソフト、およびクラウドインテグレーション、クラウドコンピューティングの運営などのサービスが含まれる。北京雲基地は中国最大のクラウドコンピューティング産業クラスターであり、中国のクラウドコンピューティング業界で最も競争力を持つ革新的な場でもある。

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