2014年03月24日-03月28日
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天然油脂、省エネ保温材に

2014年03月28日

 中国林業科学研究院林産化学工業研究所はこのほど、廃棄油脂、木の油脂、松やになど食用以外の天然油脂を利用し、バイオマス省エネ保温材「ポリウレタン発泡スチロール」を開発した。同材料の品質指標は石油化学製品の水準に達しており、石油化学工業の原材料に対する依存度を下げ、さらに中国のバイオマス保温材の生産における問題(単一的な製品と技術、生産安定性、製品品質、耐燃性などの問題)を解決した。同研究は、江蘇省科技進歩二等賞を受賞した。科技日報が伝えた。
 天然油脂は豊富な再生可能資源で、これにより合成される高分子材料と化学品は環境にやさしいものとなっている。例えば松やには中国の自然再生資源だが、全国の松林の面積は約1300万ヘクタール、松やにの年産は80万トン以上で、世界一となっている。

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