2014年04月01日-04月04日
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「雪竜号」を含む中国艦船8隻、新たに設けられた捜索海域で合同捜索

2014年03月31日

 オーストラリア海事安全局は30日夜、「今日の捜索活動で新たな手がかりとなる物体は見つからなかった。艦船2隻が29日に引き揚げた物体は、不明機とは関係がないことが確認された」と発表した。人民日報が報じた。
 極地観測船「雪竜号」を含む中国の艦船8隻は30日、インド洋南部に設けられた新たな捜索海域で合同捜索活動に携わっている。
 中国海上捜救センターによると、30日、中国の艦船はオーストラリア西部の海域で引き続き捜索活動を行ったという。
 同日9時30分、極地観測船「雪竜号」と交通運輸部の捜索船「海巡01」は、現場指揮権の引き継ぎを終え、「海巡01」が捜索活動の指揮を執ることとなった。「雪竜号」は北に向かい、捜索活動を継続している。
 同センターは、現場の状況にもとづき、オーストラリア政府が定めた重点捜索海域を中心に、中国艦船の捜索範囲を適宜拡大することに決めた。また、オーストラリア当局と協力し、飛行機と中国艦船による海・空からの捜査を強化、合同捜査体制を整えた。
 30日、7隻の中国艦船がオーストラリア・パース西部の海域で合流、周囲32万平方海里(約5万9千平方キロ)に設けられた新捜索海域での合同捜査を開始した。捜索を行っている中国艦船は、海軍の揚陸艦「井岡山」、「崑崙山」、ミサイル駆逐艦「海口」、総合補給艦「千島湖」、交通運輸部(省)の巡視船「海巡01」、救助船「南海救115」「東海救101」。
 これら7隻に極地観測船「雪竜号」を加えた中国艦船8隻は30日、インド洋南部に新しく設けられた捜索海域で合同捜索を行った。
 30日12時の時点で、付近を通過する61隻の商船が、中国海上捜救センターによる手配・調整にもとづき、インドネシア・オーストラリア西部の海域計14万6409平方キロメートルを捜索した。さらに、インド洋で作業中の漁船20隻も捜索に加わった。だが、今のところ、行方不明機の有力な手がかりとなる物体は見つかっていない。

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