第8回中国北京国際省エネ・環境保護展覧会が8日午前、北京展覧館で正式に幕を開けた。今年の環境保護展では、道路上の砂塵の飛散を防止する固化剤、除去率が100%に近い空気清浄技術、煙を出さないスマート調理ロボなど、空気をクリーンにする「神器」が注目を集めている。北京青年報が伝えた。
道路の砂塵問題の解消は、北京市の大気品質改善の重要な任務だ。今年の環境保護展では、道路の砂塵の飛散を防止するハイテク製品が展示された。その名は「道路抑塵剤」で、これを水に溶かしてから道路に毎日散布するだけで、砂塵の発生を大幅に減少させることができる。またこの固化材は人体や動植物に害を与えず、道路や橋を腐食することもないので、交通安全に影響しない。
同固化材は北京精誠博桑科技公司が独自に開発した。同社の徐若松副総経理は、「都市の道路の砂塵対策は散水が中心になっているが、数十分もすると道路上の水が蒸発して、高い効果が発揮されなくなる。この固化材を水に溶かしてから散布すれば、道路上に一種の保護膜を形成し、砂塵と極小微粒子のPM2.5が飛散しなくなる。その後の数日間は、道路上に散水するだけで製品の特性を引き出すことができる。散布後の7−16日内に、道路の砂塵を30%減らすことができる。同技術はすでに大興、門頭溝、房山などの区・県で試験を実施しており、高い効果が得られている」と説明した。
「道路抑塵剤」の他に、一般人の生活と関連するハイテク技術が、多くの来場者の目を引き付けた。北京展覧館2号展示ホールでは、スマート調理ロボがエビを炒め、2分半で調理を完了した。しかも調理の際には、むせ返るような油煙の匂いが発生しなかった。製造メーカーの北京警盾京西厨房設備公司は、「当社のこのスマート調理ロボを使えば、レシピに従い食材を揃え、自分の好みの味を調整するだけでよい。調味料を加え、火を落とすタイミングは、このロボットに任せることができる。またこのロボットは鍋の温度を調整することができ、調理の際に油煙が発生しない」と説明した。
今年の環境保護展は、「省エネ・低炭素、クリーンな空気」をテーマとし、16の展示ブースを設置した。そのうちクリーンな空気や環境保護に関連する技術展の面積は、展示面積全体の60%以上を占めた。