2014年07月01日-07月04日
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PM2.5の濃度、目標達成は2030年に

2014年07月02日

 北京市環境保護科学研究院の潘涛院長は1日、フォーラムに出席した際に、「北京は現在、『北京環境全体計画(2015−2030年)』を策定中だ。同計画は2030年までに北京の大気質基準を達成することを目標に計算・検討される排出削減案だ。関連措置を徹底すれば、北京のPM2.5の年間平均濃度は、2030年までに基準を満たすことになる」と指摘した。新京報が伝えた。
 新たな国家大気品質基準によると、PM2.5の年間平均値は「35μg/立方メートル以下であること」とされている。北京の2013年の平均濃度は、89.5μg/立方メートルだった。大気清浄行動五カ年計画の要求によると、PM2.5の年間平均値を2017年までに60μg/立方メートル以下にしなければならない。
 潘院長は、「北京の汚染物排出量は環境容量を大幅に上回っている。2017年までの目標だが、個人的には達成が困難と判断している」と述べた。
 潘院長によると、北京の排出削減の潜在力が低下しており、難度が高まっている。計画を調整し、人口を分散させなければ、排出削減の能力は限られている。北京・天津・河北は発展段階がそれぞれ異なっており、汚染改善水準にもばらつきがあり、汚染対策の協調が困難になっている。
 北京市環境保護局は1日、「2013年末現在、北京市の二酸化硫黄・窒素酸化物・化学的酸素要求量・アンモニア窒素という4種の主要汚染物の排出量が、2010年より16.6%・15.9%・10.9%・10.3%削減されており、第12次五カ年計画(2011−2015年)の13.4%・12.3%・8.7%・10.1%削減という削減目標を前倒しで達成した。排出削減の進度は、全国でもトップレベルだ」と発表した。
 北京が確定した排出削減目標によると、今年の同汚染物の排出量は前年比で5%・5%・2%・2%削減されなければならない。

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