2014年09月22日-09月26日
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中国の地理情報産業、生産額が3000億元突破へ

2014年09月26日

 25日に開かれた2014年中国地理情報産業大会で明らかになったところによると、2014年の中国地理情報産業の生産額は3000億元(約5兆3300億円)を突破し、増加率は20%を超えた。国産地理情報システム・ソフトの技術水準は世界と肩を並べており、国内での市場シェアは50%を上回っている。測量・地理情報の国産設備は、100以上の国・地域に輸出されている。科技日報が伝えた。
 中国国家測絵地理信息局(国家測量地理情報局)局長の庫熱西氏はスピーチの中で、「中国の地理情報産業は発展のチャンスを迎えている。『中高速成長・合理的構造・新原動力・多くの試練』を主な特徴とする中国経済の新常態は、地理情報産業に新たなチャンスをもたらした。地理情報産業の戦略的新興産業としての地位が、すでに確立されている」と述べた。
 全国の地理情報企業18社が、国内外の資本市場で上場している。インターネット検索・電子商取引業者、通信サービス事業者、自動車メーカーが地理情報を活用し、リモートセンシングの応用、ナビゲーション・測位サービスなどの産業の成長源を形成しており、スマート交通、現代物流、シルバー産業などの関連市場とサービスの発展をけん引している。
 同局副局長、中国地理情報産業協会会長の宋超智氏は、「2013年の中国の携帯電話利用者数は11億人を超え、携帯地図アプリの利用者数が3億5000万人を超えた。約3人に1人が携帯ナビ・測位サービスを利用していることになる。2020年までに、地理情報との関連性の高いモノのインターネット、車載ネットワーク、スマート都市などの産業の生産額が、6兆元(約105兆円)の規模を超えるだろう」と予想した。

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