中国農業部(省)の余欣栄副部長は8日午後、農業の活動に関する記者会見を開いた。余部長は遺伝子組み換え作物問題に関する質問に対して、「中国は遺伝子組み換え技術で、一定の地位を占めなければならない」としながらも、「中国は現在、遺伝子組み換えの主要食糧の商品化に向けた生産を認めていない」と回答した。北京晨報が伝えた。
余副部長の発言内容は次の通り。
中国農業部は遺伝子組み換え問題に対して、研究の面では積極的に自主革新を支持し、農業生物科学技術の要衝を占めようとしている。普及の面では慎重に行い、安全確保を徹底している。管理の面では、法律を遵守している。
人々は遺伝子組み換えを疑問視し、懸念しており、遺伝子組み換え問題が物議をかもしている。人類の科学技術の進歩の歴史から見ると、これは正常な現象だ。遺伝子組み換えは誕生してからまだ日が浅く、社会の同技術に対する認識はさらなる深化の過程を経ることになる。
食糧などの主要農産物の長期的・効果的な供給を保証するためには、科学技術の革新の道を歩まなければならない。遺伝子組み換えなどの技術で、一定の地位を占めなければならない。科学知識の普及の深化と実践の発展に伴い、人々の懸念が徐々に解消されるはずだ。
中国は遺伝子組み換えの綿花とカリンの商業化に向けた栽培のみを許可しており、遺伝子組み換えの主要食糧の商品化に向けた生産は許可していない。中国農業部は今後、普及と応用を慎重に進めていく。