中国長江三峡集団公司が発表した情報によると、三峡パキスタン第一風力発電プロジェクトが、このほどパキスタンで竣工した。これは中国企業がパキスタンで投資・建設した、初の風力発電プロジェクトだ。同プロジェクトの投資総額は約1億3000万ドル、設備容量は49.5MW、年間発電量は約1億4000万kWh。人民日報が伝えた。
同社の盧純董事長(会長)によると、パキスタンは「1ベルト、1ロード」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)が交差する場所に位置しており、豊富なクリーンエネルギー資源と市場の旺盛な需要が存在する。中国国有・大型企業である同社は、パキスタンを重要な戦略的投資先と位置づけており、クリーンエネルギー事業への投資に力を注いでいる。
同社はパキスタン政府、水利電力開発公社(WAPDA)と、インダス川上流の2000万kW級の水力資源を共同開発し、パキスタンの電力供給不足の問題を解消する長期的なプランを提供する予定だ。同社は近年、パキスタンで8件のクリーンエネルギープロジェクトを開発しており、設備容量が計335万kWに達している。