中国「ハイブリッドイネの父」と呼ばれる中国工程院の袁隆平院士が品種選択・栽培育成を担当した新型ハイブリットイネ「超優千号」の、海南省三亜市海棠区スーパーイネ研究基地における百ムーモデルプロジェクトが5月9日、海南省農業庁の専門家チームによる現場検査に合格した。1ムーあたりの収穫量は941.79キロに達し、海南省のイネの収穫量としては最高記録を樹立、歴史的な突破を実現した。科学網が伝えた。
超優千号は、袁氏が率いる研究チームが長年の努力により選抜育種した、第5期新型スーパーハイブリットイネで、高収穫量・高品質といった特長を持つ。
専門家チームは中国農業部(省)の検査規範に基づき、収穫量の高・中・低に応じて代表的な3ヶ所の水田を選び、稲刈り機を使って収穫した。収穫面積はそれぞれ500平方メートル以上。収穫後に不純物と粃を取り除き、米粒に含まれる水分を測定し、13.5%という標準的な水分に基づき、それぞれの1ムーあたり実質収穫量を導き出した。
検査チーム長、広西農業科学院副院長の鄧国富研究員は、「超優千号の海南省における100ムーモデルプロジェクトの成功は、中国の第5期スーパーイネの研究が新たな進展を実現したことを意味する」と述べた。