東京で6月18日に開かれた感情認識ヒューマノイドロボット「Pepper(ペッパー)」の発表会で、ソフトバンクグループの孫正義代表(中央)、アリババ・グループの馬雲会長(左)、フォックスコン郭台銘会長が、同ロボットと共に登場した。3社は18日に業務提携を発表した。アリババとフォックスコンは、ソフトバンクロボティクス(SBRH)にそれぞれ145億円を投資する。アリババとフォックスコンはこの投資により、それぞれSBRHの20%の株式を保有することになる。ソフトバンクの持株比率は60%。同ロボットは「感情」を持つとされている。頭部にはマイク、カメラ、3Dセンサが取り付けられており、人の表情や声、さらには喜びや怒りなどの感情を認識し、ヒトの気分に応じて反応することができる。新華社が伝えた。
アリババはなぜロボット産業に進出したのだろうか?アリババ・グループ中国小売事業担当の張建鋒氏は、「SBRHへの投資によりロボット産業とのつながりを作り、スマート分野の開拓を進めていく。当社のスマートプラットフォームはロボットの視覚、言語解析、家庭内のスマートコントロール、スマートネットワークセキュリティなどで、SBRHと共同研究と意見交換を行い、スマートライフの基礎技術の蓄積と拡張を促す」と説明した。
馬会長は発表会で、「当社はクラウドコンピューティングとビッグデータの分野で強みを持つ。これはスマート製品とロボットの研究開発を力強く支える。将来のロボットはより賢くなり、ヒトと同じ感覚・思考・知恵を持つようになる」と話した。