欧州の技術標準を満たす中国初の高速列車が、7日にラインオフした。中国はマケドニアから欧州初の受注を獲得した。中国が欧州の技術標準「TSI」を満たす高速列車を製造したのはこれが初。また、中国企業がフルトレーラ式電力・内燃高速列車を開発するのもこれが初となった。環球網がラジオ・中国之声の報道を引用し、伝えた。
中国中車株洲電力機車有限公司副チーフエンジニア、マケドニア高速列車チーフエンジニアの陳喜紅氏は取材に対して、「高速列車の設計は、最も厳しい欧州標準EN15227-2008の要求に基づき、重要な『スペック』を強化した。契約内容では時速140キロの高速列車を提供することになっていたが、よりハイレベルな時速160キロの技術基準に基づき設計し、車両の運営の安全、および未来の時速160キロへの向上の余地を残した。また編成を拡大し輸送能力を高める備えとした」と説明した。
今回輸出される高速列車は1年という短期間で、世界の36ヶ月という交付の慣例を打ち破り、ライバルに大差をつけた。この高速列車はマケドニアの国旗の色である赤と黄色で塗装されている。中国の高速列車としては初めて低床型の技術と、フルトレーラ式連結器を搭載した。より重要なことは、欧州で最も厳しい3レベル衝突標準に初めて合格したことだ。同標準は3レベルの衝突エネルギー吸収システムの採用を求めている。列車同士が時速36キロで衝突、列車が時速36キロで80トンのトラックに衝突、列車が時速50キロで変形する15トンの障害物に衝突した場合に、車体のエネルギー吸収システムによって乗客と運転手の安全を保障する必要がある。