国際宇宙ステーション科学研究プラットフォームの運営を担当するNanoRacks社(本社:ヒューストン)はこのほど、中国の大学と「歴史的」な協定を締結した。同社は中国に対して、国際宇宙ステーション内での生命科学実験を許可した。これは国際宇宙ステーションが、初めて中国の研究プロジェクトを迎えることを意味する。科技日報が伝えた。
北京理工大学生命学院の鄧玉林院長が担当する同プロジェクトは、2016年に国際宇宙ステーションに到着する。同実験は宇宙環境における放射の遺伝子に対する影響、人類のDNAの宇宙環境における変化のペースを検証する。この変化が早すぎれば、近地球軌道で長期的に勤務する宇宙飛行士たちに害が及ぶ可能性がある。
中国の研究チームはNanoRacks社に20万ドルを支払う。NanoRacks社はSpaceX社の宇宙船により、国際宇宙ステーションの米国の船内実験室に実験装置を送り、NanoRacks社の設備に取り付ける。NanoRacks社は実験データを中国の研究者に伝送する。