中国石油化工集団(シノペック)が発表した最新情報によると、中国国土資源部(省)石油・ガス埋蔵量審査弁公室が審査・認定した涪陵シェールガス田で、新たに2739億立方メートルの埋蔵量が確認された。これによりこの中国初の大型シェールガス田の確認埋蔵量が3806億立方メートルに、含ガス層の面積が383.54平方キロメートルに拡大し、北米を除く世界最大のシェールガス田になった。科技日報が伝えた。
今回の審査対象となった「焦頁4−焦頁5井」は、「焦頁1−焦頁3井」の南西に位置し、地下でつながっている。ガス層の面積が広く、連続的に分布している。今回の審査により平均深度が400メートル深まり、2885メートルに達した。これは中深層ガス田で、地層の圧力が高く、天然ガスの成分が良好で、ガス田の生産量が豊富で、試験採掘の効果が高いという特長を持つ。これはメタンガスを中心とし、硫化水素を含まない質の高いシェールガス田だ。
8月31日までに調査を実施した涪陵シェールガス田の焦石壩エリアの142井は、いずれも生産量が豊富だ。単独坑井の1日平均 生産量は32万7200立方メートル、最高で59万1000平方メートルで、累積で25億立方メートルを生産している。中国では3人の世帯がガスで調理する場合、1日に約0.5平方メートルのガスを使用する。涪陵シェールガス田の1日の 生産量は1000万立方メートルを超えるため、2000万世帯以上のガスの需要を満たすことができる。