中国国家航天局(宇宙局)が発表した情報によると、中国は今後5−10年に渡り、火星探査を中心とする深宇宙探査の実施を加速する。中国製大型ロケットの開発を開始し、宇宙と地上が一体となった情報ネットワーク、宇宙船軌道上サービス、メンテナンスシステムなどの宇宙重大プロジェクトの実施を加速する。人民日報が伝えた。
中国は今年、重大な革新的任務を始動する。次世代ロケットの「長征5号」、「長征7号」が初飛行を実現し、宇宙実験船「天宮2号」や有人宇宙船「神舟11号」などが打ち上げられ、宇宙空間に中長期駐留する。また地球観測衛星「高分3号」、気象衛星「風雲4号」などの新型地球観測衛星、量子科学実験衛星などが相次いで打ち上げられる。
国家国防科技工業局チーフエンジニア、中国国家航天局秘書長の田玉竜氏は、「我々はアジア太平洋宇宙協力機構の小型多目的衛星、BRICSリモートセンシング仮想星座、『一帯一路』宇宙情報回廊の建設プロジェクトを開始した。将来的には各国による地球観測衛星のデータ共有を積極的に推進し、世界の環境・災害モニタリングに貢献し、世界的な気候変動に対応していく」と述べた。