完全に独自の知的財産権を持つ中国初の全自動運行システム(略称は「FAO」、俗称は「自動運転」)路線、北京地下鉄燕房線が来年末、正式に開通しテスト運行を開始する。人民日報が伝えた。
この自動運行システム路線は、本当の意味での自動運転を実現しているという。つまり人が全く操作をしなくても、列車が一連の自動操作(発車、坂道の走行、駅での正確な停車、ドアの開閉、洗車、スリープなど)が可能だという。
中国は2010年、RAMS規格を上回る全自動運行レール交通システムの理念を打ち出した。これは中国が独自に開発するレール交通全自動運行システムが、正式に研究の段階に入ったことを意味する。この理念は「メイド・イン・チャイナ2025」などの国家戦略の需要に合致し、自動車の自動運転ディープラーニング技術を参考にし、国際レール交通技術の発展をけん引している。6年間の取り組みにより、すでに全自動運行システムのコア技術の開発が完了しており、北京地下鉄燕房線で初めてモデル応用される。これは中国初の全自動運行システム国家級モデルプロジェクトだ。
北京市の計画によると、地下鉄3・12・17・19号線および新空港線など新たなレール交通線路のすべてが、全自動運行システム技術を採用する。同技術は都市レール交通システム集積技術の質的飛躍であり、都市レール交通列車運行制御システムの将来的な発展の方向となる。