吉林大学の科学研究チームは10年以上の歳月をかけて技術難関の突破を実現し、陸上メタンハイドレート採掘の重要技術を開発し、国内の同分野の空白を埋め、2016年国家技術発明賞2等賞を受賞した。新華社が伝えた。
メタンハイドレートは燃える氷とも呼ばれ、深海の沈積物もしくは陸上の永久凍土内に分布する、ガスと水が高圧・低温条件により形成する氷に似た結晶状物質だ。燃焼しても少量の二酸化炭素と水を生むだけで、石炭・石油・天然ガスの汚染を大幅に下回るが、そのエネルギーは10倍にのぼる。またメタンハイドレートは埋蔵量が多く、含まれる有機炭素の総資源量は、世界のすでに確認されている石炭・石油・天然ガスの2倍に達する。国際的にも認められている、石油やガスの代替エネルギーだ。
チームは標高4000メートルの青海省タリム盆地で、同技術を使い初めて中国陸上メタンハイドレート実物サンプルの採掘に成功し、かつ陸上メタンハイドレートの試験開発に成功した。海外の採掘・サンプリング技術の独占を打破し、国内の空白を埋めた。