中国航空工業集団公司は、中国が独自に開発した大型水陸両用機「AG600」の初飛行に向け、最終準備を急ピッチで進めており、今年上半期中には陸上からの初飛行実現を予定していると発表した。中央テレビ網が伝えた。
中国がこれまで開発したうち最大の水陸両用機であるAG600の初飛行は、中国の航空産業全体にとっての意義が非常に大きい。計画によると、AG600は初飛行前に最後の大規模な実験、全機共振実験を行うことで、信頼性の検証を進める。その後、今年5月中・下旬に陸上からの初飛行を実施する予定だ。初飛行チームの人選はすでに終了しているという。
中航工業通飛華南公司副総経理、AG600プロジェクトチーフエンジニアの王樹哲氏は「初飛行チームは現在研修中だ。3人が搭乗するが、研修を受けているのは8人。パイロットは2つの条件を満たさなければならない。まず大型機の飛行経験を持ち、一定の飛行時間に達していること。次に水上から飛行する訓練と研修を受け、免許を取得することだ」と説明した。