中国の電気自動車(EV)メーカー「比亜迪(BYD)」は現地時間21日、ブラジル・カンピーナス州立大学と科学技術研究開発協定に調印し、同大学の太陽エネルギー研究開発センターに出資することになった。協定によると、比亜迪ブラジル法人は、太陽エネルギー製品の研究開発に500万レアル(1レアルは約33.3円)を投資することになる。人民日報が伝えた。
中国工業・情報化部(省)の辛国斌副部長が調印式に出席し、あいさつした。辛副部長は「比亜迪は中国の再生可能エネルギー分野の優秀企業で、太陽光発電やバッテリー、EVなどの分野で高い研究開発能力と技術の蓄積を備えている。双方はこのたび太陽エネルギー研究開発センターを共同設立し、太陽エネルギー製品の研究開発に取り組むことになった。これは各自の長所を十分に発揮し、科学研究と産業応用の連結を促し、またカンピーナス州立大学と中国の距離を縮め、両国文化の相互理解を深める」と述べた。
ブラジル政府は太陽エネルギーの開発を奨励するため、2007年に「半導体・ディスプレイ工業科学技術発展支援計画」を打ち出し、比亜迪も計画に参加した。比亜迪は現在ブラジルに、EVバス製造工場と太陽光発電工場を持つ。