2017年08月01日-08月04日
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チベット高原、永久凍土に高速道路が開通

2017年08月02日

 青海省共和-玉樹間高速道路が1日、全線開通した。これは中国がチベットの永久凍土エリアで建設した初の高速道路だ。新華社が伝えた。
 同道路の投資総額は269億6000万元(1元は約16.4円)、総延長は634.8キロ。うち永久凍土の区間は全体の約36%の227キロ。
 永久凍土は自然条件のもと、凍結状態を3年以上維持する層のことで、主に高緯度もしくは高標高の寒冷地にある。車の走行により熱が生まれ、路盤が膨張・変形・移動することを避けるため、永久凍土の高速道路は一連の技術手段を用い、土地の「睡眠」を維持しなければならない。
 青海省交通科学研究院の徐安花副院長によると、同高速道路の永久凍土区間の両側には、「熱棒」と呼ばれる施設が林立しており、大気中の冷気を凍土層に伝えると同時に、凍土層の熱を大気中に放出することが可能だ。施工者はさらに大小さまざまな通風パイプを路盤に埋め込み、近くに多くの石版と砂利を敷設することで、路盤の温度を安定させる。
 青海地方鉄路建設投資有限公司の納啓財董事長(会長)によると、参考にできる経験が一切ない状況下で、科学技術者は施工中に数多くの技術進展を実現した。関連する科学研究プロジェクトのうち3件が世界トップ水準に、2件が世界先進水準に達している。これは中国が今後、高原や高標高の寒冷地でトンネル・橋・道路を建設する際に、極めて高い参考価値を持つことになる。
 紹介によると、道路沿線の環境破壊を避けるため、作業員は施工中に植物すべてを路傍の坂に植え替えた。その圧倒的多数が活着しており、順調に育っている。
 納啓財社長は、「同高速道路の開通後、青海省の省都・西寧市から玉樹市までの移動距離は、12時間ほどから8時間に短縮される。同高速鉄道の建設は、青海省南部と西蔵(チベット)自治区や四川省など周辺のチベット人居住地の共同発展を促し、全域観光構造を構築し、チベット人居住地と内陸部の交流をさらに促進する」と話した。

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