中車工業研究院の孫幇副院長は先月31日、国家重点研究開発計画重点特別プロジェクト動員会で「この重点特別プロジェクトには、時速120−600キロの各車種の開発が含まれ、旅客輸送も貨物輸送も含まれる。プロジェクトは10大任務に分かれ、総経費は90億元(1元は約16.74円)を突破する」と報告した。科技日報が伝えた。
中国航天科工集団が30日に発表した「高速飛行列車」がまだ研究と論証の段階に留まっているのに対して、孫氏が取り上げた先進レール交通重点特別プロジェクトは2016年に立案された、中国科学技術部(省)の18の国家重点研究開発計画の一つだ。すでにプロジェクト研究作業が始まっており、2021年に任務を完了する予定だ。
記者が後日、中国中車集団を取材したところ、先進レール交通重点特別プロジェクトの「各車種」には、具体的に6車種が含まれることがわかった。うち貨物列車が3種で、高速列車は1種、リニア列車は2種。リニア2種の開発には、時速600キロの高速リニアと200キロの中速リニアが含まれる。
山東省委員会常務委員、常務副省長の李群氏は先月24日、「中国初の実用可能な高速リニア列車は2018年に山東省でラインオフし、2019年に5キロの試験線、2020年に30キロの試験線を実現する」と表明した。
時速200キロの中速リニアは、主に郊外の運行区間に焦点を絞る。関係者によると、リニア列車はレースと接触せず、1センチほどの隙間があるため、騒音が少なく、鉄道建設により立ち退き範囲が大きく縮小される。報道によると、北京初のリニア線は6月5日、門頭溝区で電力を使用した試験を終え、年末にも試験運行を開始する予定だ。