「PM2.5凝集・除塵超低排出技術」がこのほど、中国国電集団豊城発電所34万kW火力発電装置除塵・排出削減技術改造で成功を収めた。昨年12月、江西環境観測センターの厳しい検査を経て、発電装置の粉塵排出濃度の平均値は1立方メートル当たりわずか1.7ミリグラムとなり、除塵効率が88.79%に達した。科技日報が伝えた。
これは華中科技大学石炭燃焼国家重点実験室の張軍営教授が率いるチームが、10年の月日を費やし開発した新技術だ。同技術は従来の除塵装置に凝集装置を追加することで、粒子状物質を鎖・綿状にし、大型の粒子状物質に付着させる。さらに従来の除塵装置によりこの大型の粒子状物質をキャッチすることで、微小粒子状物質の除去効率を大幅に高める。
環境保護の専門家は「同技術は従来の除塵方法を覆し、化学凝集手段により粒子状物質(PM2.5)の凝集を実現した。これは国内の化石燃料PM2.5排出を効果的に制御する重大な科学研究成果であり、すでに世界先進水準に達している」と説明した。
武漢天空藍公司の李湧董事長(会長)は、「各大型火力発電所、コンクリート工場の実際の応用状況を見ると、同技術の除塵効率は80%以上に達する」と話した。張教授は、「実際の応用効果は予想を上回っている。粉塵排出はすでに超低排出の基準に達しており、多方の協力によりほぼゼロ排出も実現できている」と述べた。