初の海外無人機民間作業の実施とその飛行時間は計800時間以上、これは中国航天科技集団有限公司第十一研究院がこのほど発表した中国が自主開発した無人機「彩虹」に関する情報で、国内外の複数の大規模航空地球物理調査を実施し、高品質で設計上の需要を満たすデータを入手しており、高い実力を示している。新華社が伝えた。
彩虹は昨年下半期、海外に進出し作業を実施。雨や風、雹などの悪天候を克服し、70日間以上の作業期間において170回以上の飛行を実施した。その飛行時間は計800時間以上に、飛行距離は15万キロに達した。1日あたり平均2−3回の飛行を成功させたことになる。
同研究院の関係者によると、彩虹は今回、「4つの初」を実現した。これは初の海外無人機民間作業の実施、初の大規模・複雑地形磁気放出総合測量作業の実施、初の1基地・2機作業の実施、そして初の全過程見透し外リンク制御飛行を指す。その卓越した性能と極めて高い出勤率と信頼性により、彩虹は海外で高く評価され、認められた。
彩虹は海外でその勇姿を披露しただけでなく、国内でも近々作業を実施する。作業距離は5万キロ以上で、計100回以上飛行する予定だ。現在までに3万キロ以上の作業を終えており、コンディションも良好だ。
同関係者は、「彩虹は世界初の航空地球物理調査(磁気放出)総合ステーションとして、システム全体の設計と最適化、高精度超低空地形追跡飛行制御などの複数の中核・重要技術を把握した。彩虹は2013年の段階で研究開発を終えており、黒竜江省の嫩江や新疆ウイグル自治区のカラマイ市やカシュガル地区といった低い山間部で前後して試験的な生産と大規模な作業を行い、計20万キロ以上の効果的な作業飛行を完了している」とした。