中国気象局が15日に開催した「中国気候公報」(2017年版)発表会において、国家気候センター主任の宋連春氏は、「2017年の全国平均気温は10.39度で、例年を0.84度上回り、1951年以降では2007年と2015年に次ぐ高さとなった」と話した。科技日報が伝えた。
宋氏は、「具体的に見ると、2017年は四季を通じて気温が高く、冬は同期としては過去最高になった。全国平均の年間降水量は641.3ミリで、例年を1.8%上回った。冬の降水量は7%少なく、夏は8%多かった。春と秋は例年並み」とした。
宋氏は気温が大幅に上昇した原因について、「科学者の研究によると、原因の一つになっているのは温室効果ガスの排出だ。これは世界の温暖化が続いており、中国が敏感に反応することをさらに証明した」と指摘した。
中国気象局気象探測センター副主任の李昌興氏は、「温室効果ガスの濃度は地域経済発展水準と密接に関連している。中国の温室効果ガスの濃度は世界平均水準を上回るが、近年と比べると数値は下がっている。しかも世界範囲の観測には海域も含まれるため、データは比較的低めとなっている」と説明した。
北京でいつ初雪が降るのかに注目が集まっている。宋氏は、「降水は2つの条件を満たさなければならない。まずは水蒸気で、次に冷たい空気と暖かい空気がぶつかること。このどちらかが欠けても駄目だ。北方は最近強い寒波に見舞われているが、北西の気流による影響を受けており、南方の暖かく湿った空気が上がってこない。そのため乾燥して寒い天候が続いている。私も人々と同じく北京の初雪に期待しているが、1月は雪を目にすることができないだろう」と述べた。