先ごろ米国で開催された2018年コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)で、百度地図とデジタル地図大手のHEREは双方の戦略的提携を強化し、中国以外の地域で屋内地図のデータ建設を共同推進することを発表した。中国網が伝えた。
百度地図は2014年よりHEREと事業提携し、地図のグローバル化によりユーザーにサービスを提供している。百度地図は現在、世界209ヶ国・地域をカバーしている。中国人観光客は外国に行った場合でも、中国語の地図の高品質サービスを利用できる。百度地図の最も重要な戦略的提携先であるHEREは、百度地図に東南アジアを除く世界約150ヶ国・地域の地図サービスを提供している。
事業提携後、87ヶ国の商店や駅、博物館など1万5000ヶ所の10万軒以上の建築物を含む屋内地図が百度地図で公開されることになる。これにより百度地図の3億5000万人のアクティブユーザーは、複雑で迷路のような屋内でも、行きたい場所に無事到達できる。
国家観光局データセンターが発表した「2017年中国観光経済運行分析及び2018年発展予測」によると、2017年の世界の中国人観光客数は、前年比約5%増の延べ1億2800万人に達する見通しだ。海外旅行市場が活況を維持し、フリープランを選ぶ観光客の割合が半数以上に達し、上昇を続けており、それにともないナビゲーションの需要も旺盛になっている。百度地図は世界の1億の権威あるPOI(関心地点)データ、7000万キロの道路網データを集めている。海外を訪れる中国人観光客の間での普及率は30%以上に達しており、海外旅行には欠かせないアプリの一つになっている。