深海と大洋は尽きることなき宝と科学の神秘を秘めている。深海と大洋に進出するためには、深海装備が必要となる。2018年には、どのような期待に値する深海装備が登場するのだろうか。新華網が伝えた。
中国大洋協会秘書長兼弁公室主任の劉峰氏は、「協会は今年も有人潜水艇『蛟竜号』とケーブル付き無人潜水機『海竜号』、自立型無人潜水機『潜竜号』など『3匹の竜』と呼ばれる大型装備品システムや1万1000メートル級遠隔操作潜水機システムのアップグレードと改造、試験と応用を推進する」とした。
2018年には蛟竜号の業務化作業が始まり、「潜竜2号」の技術アップグレードと応用が促進される。また「海竜3号」と「潜竜3号」の海上試験が完了する。
劉氏によると、同協会は2018年に「蛟竜探海」プロジェクトの実施を全力で推進し、「3匹の竜」を「7匹の竜」に変えていく計画だ。「3匹の竜」を踏まえた上で、深海掘削・探査の「探竜」、深海開発の「鯤竜」、海洋データのクラウドコンピューティングを行う「雲竜」、海上からサポートを行う「竜宮」を追加し、大洋活動の持続可能な発展のより良い推進を行っていく。
劉氏はまた、同協会は2018年に国家深海基地南方センターと大洋サンプル館、深海総合観測業務化模範システムの建設を全力推進すると述べた。
深海大洋調査船について、有人潜水機の母船と大洋総合資源調査船の主体建造が年内に完了し、2019年上半期に引き渡される見通しだ。
深海への進出は、深海の探査・開発の良好な基礎を固める。劉氏によると、今年は1000・4500メートル級深海環境観測グライダーの海上試験と応用を重点的に推進する。多金属団塊収集システム500メートル級海上試験及びコバルトリッチクラスト大規模サンプラー海上試験、1000メートル級多金属団塊採掘・試験プロジェクトを推進する。
同協会は深海・大洋調査について、深海環境・資源・安全・汚染などの分野の需要を統一的に検討し、海洋調査の総合化・業務化水準を高め、海上作業効率を高める。今年は6回の航行・約650日間の海上総合業務調査を実施するとしている。