モバイル決済がもたらす変化への驚きも冷めやらぬうちに、微信支付(WeChatペイ)と支付宝(アリペイ)はすでにスマホからも離れようとしている。現在、微信と支付宝は高速料金のスムーズな決済を開始することを同時に宣言している。中央テレビ網が伝えた。
◆支付宝
信用ポイントが550点以上であれば、車と支付宝口座を関連付けすることができる。これで車が支付宝になり、ナンバープレートが決済コードになる。
高速道路を出る時にナンバープレートを自動で認証し、支付宝から料金が支払われる。現金もお釣りも必要なく、スマホを取り出す必要すらない。
◆微信
車と微信口座を関連付けし、パスワード入力なしの決済に設定すれば利用可能。不安な場合は、単独で高速料金を事前にチャージしておくこともできる。
高速道路を出る時にナンバープレートを自動で認証し、微信口座から料金が引き落とされ、ショートメールで通知される。料金引き落としは通過後に行われる。
しかもこれは始まりに過ぎず、将来的に全面的に統一された後、全国各地でカードを使わず、停車することもなく、全自動の決済が実現されるというのだから非常に頼もしい限りだ。
◆スマホを手放す新たな決済の未来がもうすぐそこに
高速料金の支払いがますます便利で効率的になっていることはすでに承知かもしれないが、スマホによる決済も次第にその姿を消しつつあることも注目すべき点といえる。
◆駐車場
上海の多くの屋内駐車場はすでに人による決済ではなく、ナンバープレートを認証し自動的に料金が引き落とされるようになっている。杭州では路上駐車の自動決済も実現している。
◆飲食店
支付宝は多くの店舗で顔認証決済を開始している。スマホもパスワードも必要なく、あなたの顔が次世代の決済コードになる。
◆スーパー
微信無人店が上海でオープンし、商品を手にしてそのまま店を出ることができる。スマホを取り出し決済する必要はなく、自動的に微信やカードからその料金が引き落とされる。
◆銀行
中国農業銀行は全国で顔認証引き出しサービスを推進している。中国建設銀行は顔認証決済の商用化に取り組んでいる。これによりカードもスマホも持たずとも、引き出しと決済が可能になる。
◆病院
事前に支付宝の登録手続きをしておけば、スマホを持たなくても自動的に費用を引き落すことが可能で、何度も列に並び費用を支払う必要がない。現在このようなサービスを利用できる病院が増えつつある。