中国工業・情報化部(省)と中国公安部(省)、中国交通運輸部(省)は12日、「スマートネット接続車路上テスト管理マニュアル(試行)」を発表し、5月1日より施行する運びとなった。その規定によると、自動運転車には運転手が必ず乗車し、緊急事態に遭遇した際には随時、その車をコントロールしなければならないとしている。また路上テストで交通事故が発生した場合は、道路交通安全法に基づき当事者の責任を追及し、関連法律法規と司法の解釈に基づきその損害賠償責任を追及する。北京日報が伝えた。
管理マニュアルによると、路上テストを申請するスマートネット接続車には、乗用車と商用車が含まれるが、低速車、バイクは含まれない。車には人による運転と自動運転の2種類のモードを兼ね備えている必要がある。
テスト車両は臨時運転車ナンバーを取得しなければ、路上を走行できない。テスト車両の車体は、目立つ色合いで「自動運転テスト」の文字を表示し、周辺の車に注意を促す。運転手は常にテスト車両の運転席に座り、テスト車両の運行状態と周辺環境に終始気を配らなければならない。車両が自動運転に適さない状態であると気づいた場合、もしくはシステムが人による操作を必要とした場合、直ちに車をコントロールしなければならない。運転手は3年以上の運転経験を持ち、過去1年に50%以上のスピード違反、信号無視などの深刻な交通違反行為がなかったことが条件となる。
自動運転による事故が相次いだことで、人々は懸念を抱いている。管理マニュアルは、テスト車両は車両の状態をレコードし、オンラインモニタリングを実施する機能を持ち、リアルタイムで情報をフィードバックしなければならないとしている。また車の事故が生じる、もしくは制御不能になる90秒以上前の各種データを自動的に記録・保存し、そのデータ保存期間は3年以上としている。
テスト中に交通違反が生じた場合は、公安機関交通管理部門が現行の道路交通安全法に基づき、テスト車両の運転手を処分する。テスト中に交通事故が生じた場合は、道路交通安全法に基づき当事者の責任を追及し、関連法律法規と司法の解釈に基づきその損害賠償責任を追及する。罪が成立した場合は、法に基づきその刑事責任を追及する。