2018年06月01日-06月08日
トップ  > 科学技術ニュース>  2018年06月01日-06月08日 >  中国初のDNAワクチンが承認

中国初のDNAワクチンが承認

2018年06月01日

 中国農業科学院が発表した情報によると、中国農業農村部(省)第30号公告に基づき、中国農業科学院ハルビン獣医研究所が開発したH5亜型鳥インフルエンザの予防に用いられるDNAワクチンが厳格な審査手続きを踏まえ、国家1類新獣薬証書を取得した。これは中国で初めて批准されたヒト・動物のDNAワクチン製品であり、同研究所の動物インフルエンザチームにとって鳥インフルエンザ不活化ワクチンと鳥インフルエンザ・ニューカッスル病2種生ワクチンの開発に続く重大産業技術の革新の成果となっている。人民網が伝えた。
 DNAワクチンを使用すると、良好な体液免疫反応を誘導でき、かつ高い細胞免疫反応を誘導できる。環境に優しく生物安全性が高いといった特徴により、未来のヒト及び動物の予防・治療ワクチンの重要な技術発展方向の一つとなっている。
 同チームは20年以上の歳月をかけ、改善されたDNAワクチン構築プランを採用し、大規模・高密度培養、高水準発現調整、大規模非クロマトグラフィックカラムDNA純化などの重要技術を把握した。厳格な質量制御標準体制を構築し、成熟し整った効率的なDNAワクチン研究開発及び技術加工プラットフォームを形成しており、自主的かつ独創的な各種技術は、世界トップ水準に達している。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます