2018年06月01日-06月08日
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遺伝子組み換え「黄金米」、米国が食用を許可

2018年06月07日

 華中農業大学生命科学技術学院の林擁軍教授は5日、取材に対し、「食用黄金米は最も経済的で、ビタミンAの不足を効果的に補うことができる手段。これまでの遺伝子組み換え作物、例えば除草剤や害虫に耐性を持つ作物の最も直接的な受益者は農家だったが、黄金米の最も直接的な受益者は貧困層のため、『最も人道的な科学製品』と称されている」と話した。科技日報が伝えた。
 この商品は市場に進出しようとしている。米国食品医薬品局(FDA)は5月24日、遺伝子組み換え黄金米は安全に食用できると発表した。これによりカナダ、豪州、NZ、米国が黄金米を支持していることになる。
 林氏は、「一般的な米は無色透明もしくは白で、βカロチンを含まない。黄金米は遺伝子工学技術により、稲に2つのβカロチン合成関連遺伝子を組み入れている。これにより稲の胚乳(精米)がβカロチンを含み金色になり、俗に言う黄金米になる」と説明した。
 また、「FDAの認定は、黄金米の安全性に問題が存在せず、かつ米国で販売できることを意味する。しかし米国では、遺伝子組み換え稲の栽培には米国農務省の許可が必要であり、世界にはまだ商業目的の栽培が認められた例がない」とした。
 林氏は、「栽培を認める可能性が最も高いのはフィリピンだ。FDAの認定はこれに拍車をかけることになるだろう。フィリピンが商業目的の栽培を認めれば、米国で販売することができる」と述べた。

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