国家深海基地管理センターの関係者は6日、中国の有人潜水艇「蛟竜号」の新たな母船「深海1号」が、年末にも進水すると発表した。新華社が伝えた。
同センターの于洪軍主任は同日、2018年東アジア海洋サミットフォーラムで、「蛟竜号」の新たな母船「深海1号」が年末にも進水し、試験を経て来年上半期に引渡しを行い、使用されることを明らかにした。深海1号は蛟竜号を搭載し、2020年に有人深海潜水・世界一周科学観測を行う。現在は世界一周科学観測プランを検討中だ。
記者の調べによると、深海1号の全長は90.2メートル、型幅は16.8メートル、航続距離は1万4000カイリ以上。先進的な全電力ゴンドラ型推進システムを採用し、科学調査及びデータ処理に用いる各種実験室、専門的な潜水艇点検・メンテナンス格納庫を備え、グローバル航行を実行する能力を備えている。
海上試験と試験的応用段階において、蛟竜号の母船は「向陽紅09」を使用していた。「向陽紅09」は1978年に進水した、耐用期間を延長して使用されている科学観測船。作業の安全を保証するため、蛟竜号の投入と回収は海が穏やかな限定的な状況下で行われており、蛟竜号の作業効率を下げていた。また向陽紅09には動力測位システムと専門的な潜水艇格納庫が備わっていない。