5Gの波が到来し、チップメーカー、通信キャリア、設備メーカーが準備に追われるなか、端末メーカーも取り組みを強化している。間もなく発売されるサムスンの新型スマホ「Galaxy S10」の関連データがこのほど、メディアの報道で明らかになった。そのうちとりわけ注目されているのは、バッテリーの容量だ。S10シリーズのうち「S10E/Lite」は3100mAhに、「S10+」は4100mAhになる。噂されている5G版の「Galaxy S10 X」には、5000mAhのバッテリーが搭載されるという。科技日報が伝えた。
5Gスマホはなぜこれほど大容量のバッテリーを必要とするのか。
通信ポータルサイト・飛象網の項立剛CEOはインタビューに応じた際に「現時点ではサムスンのS10が5Gスマホであるかは定かでない。しかし5Gスマホが4Gスマホよりも電力を消費することは間違いない。5Gスマホはより多くの情報を処理しなければならず、より広いバンドが必要であるため、電力消費量が大きくなる。これはスマホの進化における正常な現象だ」と述べた。
「5Gスマホはいわば多くの肉体労働をする人だ。仕事が増えるほど、エネルギーの消費が大きくなる。5Gスマホの通信速度と周波数利用効率を上げようとするならば、電力消費量の犠牲が必然的になる」
具体的に言うと、5Gスマホの電力消費量を増やす多くの要因がある。まず3Gや4Gと比べ、5Gスマホのアンテナ数が目立って増加する。項氏は「5G端末はMassive MIMO(マッシブマイモ)アンテナ技術を採用するが、8本以上のアンテナを内蔵しなければならない。またアンテナのすべてに単独のパワーアンプがあるため、エネルギー消費が激しくなる」と述べた。
次に、ディスプレイの電力消費量も重要な理由だ。ディスプレイの解像度が高く、CPUとGPUも高い処理能力を持つ必要がある。ディスプレイが大きければ、必要なバックライトが増える。これによって電力消費量が拡大する。
さらに5Gネットワークのカバー率が低い場合、5Gネットワークを選択することで、スマホは頻繁に電波を探すことになる。北京安兔兔科技有限公司の張鵬報道編集長は「電波を探すことでも電力消費が加速する」と話した。