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中国が第3世代原子炉の最新の進捗状況を発表

2019年04月04日

 中国原子力業界協会が主催する中国原子力持続可能な開発フォーラムが1日、北京市で開催された。生態環境部(省)副部長、国家核安全局長の劉華氏はフォーラムの席上、今年は原発プロジェクトが次々と着工・建設されると述べた。中国で稼働中・建設中の原子炉は56基で、世界3位の数に達している。中国は安全確保を前提としながら、原子力発電を引き続き発展させる。環球時報が伝えた。

 同協会の余剣鋒理事長によると、中国で稼働中・建設中の第3世代原子炉は10基に達し、世界全体の3分の1以上を占めている。中国は第3世代加圧水型原子炉「AP1000」「EPR」を建設し、世界で初めて稼働させた。独自の第3世代原子炉技術「華竜1号」が順調に推進されており、世界初の福清原発5・6号機、海外発となるパキスタン・カラチのK2・K3プロジェクトは計画通り、もしくは計画を繰り上げて完成・稼働開始する見通しだ。第4世代原発革新分野については、高温ガス冷却炉実証プロジェクトが実装・調整の最終段階に入っており、来年上半期に完成・稼働開始する見通しだ。

 同日発表された「中国原子力発展報告書2019」青書のデータによると、2018年末現在の世界で建設中の原子炉は54基。世界の17カ国・地域が原発を建設中で、その中にはベラルーシ、アラブ首長国連邦、バングラデシュ、トルコといった新たな原発使用国が含まれる。

 世界から注目されている原発安全問題も、本フォーラムの議論の重点になった。専門家によると、第3世代原発は第2世代よりも安全性が高く、原発安全事故が発生する確率がさらに低い。設計上、メルトダウンなどの重大事故が発生した場合でも、放射性物質が大量漏洩する恐れはない。技術的に原子炉の安全性を高めるほか、中国は関連法律・制度の面で監督管理を強化している。国家原子力機構の張建華副主任は同日のフォーラムで、「原子力法を年内に発表する」と述べた。

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