「冷却」は現代社会にとって極めて重要な技術となっている。国連の統計データによると、世界では毎年電力の25−30%が冷却に用いられている。中国科学院金属研究所などの研究者はこのほどプラスチッククリスタル(変形しやすい秩序なき固体の結晶)には圧力が相転移を引き起こす冷却効果があることを発見した。これを高級冷却技術の新材料の研究開発に用いることで、冷却のエネルギー消費量を減らすことができる。これは次世代固体冷却技術の発展に新たな発想をもたらしたと言える。関連研究成果は28日にネイチャー誌に掲載された。科技日報が伝えた。
論文の第一作者である李昺氏は、「プラスチッククリスタルには、原材料が豊富で環境にやさしくエネルギー消費量が少ないといったメリットがあり、冷却分野で応用の高い将来性を持つ」と指摘した。