2019年04月15日-04月19日
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中国大陸初の体外受精児がママに

2019年04月16日

 北京大学第三病院の手術室内で15日午前8時34分(現地時間)、新たな生命が誕生した。この身長52センチ、体重3850グラムの男児は「体外受精児2世」だ。母親が中国大陸で初の体外受精児、鄭萌珠さんだからだ。科技日報が伝えた。

 鄭さんの健康的な出産は、生殖補助技術の安全性を証明した。生殖補助技術は現在、不妊症の女性患者だけでなく、生殖問題を抱える男性のこともサポートできる。また現在すでに百種類以上の単一遺伝子疾患を胚移植前に遺伝学で診断することで、疾患を抱えた児童の出産を回避することができる。

 同病院生殖医療センター元常務副センター長、主任医師の劉平氏は鄭さんの誕生を見守っていた。「体外受精児は当初、女性の輸卵管の詰まりなどの問題を解消することが目的だった。研究が始まったばかりのころ、私たちは卵子がどのような様子をしているのか見たことさえなく、保温設備も粗末だった。30数年にわたり中国の生殖補助技術、特に遺伝性疾患の診断・スクリーニング・干渉が急発展した」

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