パンダの白と黒の毛皮に目の周りを覆う一風変わった「クマ」という外見は一見しただけではどれも同じにしか見えない。いかに彼らを正確に見分けるかは、パンダの管理・保護活動にとって重要な意義を持つ。記者が20日、四川省成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地から入手した情報によると、同基地のパンダ個体識別研究がすでに段階的な成果を手にしており、パンダの正確な識別が実現されている。科技日報が伝えた。
同基地は2017年よりシンガポールの南洋理工大学、四川師範大学と共に画像分析に基づくパンダ個体識別技術の研究を展開している。現在まで12万枚以上の画像、1万以上の動画を含むデータバンクを構築している。また1万枚ちかくの画像のマーキング、分割、注釈を終えている。このデータバンクを通じ、飼育パンダの顔の自動的な検査・測定、パンダの個体の識別を実現した。このデータバンクを運用することで、パンダ専門家らはさらに「顔認証」アプリを開発。パンダの顔データの特徴に基づき、これを分析・比較対照し、パンダの正確な識別を実現した。
同基地は将来的に研究開発チームと協力し、AI技術を通じ飼育・屋外飼育パンダの映像資料ビッグデータの統計・分析を行い、パンダのスマート観測及び保護・管理の新モデルを実現する。今回のパンダ識別技術の進展と顔認証アプリの開発により、人々はパンダへの理解を深めやすくなった。人々は将来的に携帯アプリでパンダの顔を撮影・スキャンすることで、その個体の基本情報を入手できる。