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怠け者に朗報? 3Dプリンターが食品分野へ 

2019年06月11日

 仏山科学館(広東省仏山市)の科学技術食品芸術展で、子どもたちが3Dプリンターを使って、自分の書いた絵をパンケーキにプリントしていた。チョコレートを自分の好きなアニメキャラクターの形にする子もいた。今や、ケーキ店だけでなく、一般家庭の台所にも3Dプリンター技術が入り込み、これからの食卓はもっと楽しく、もっと豊かになることが予想されると同時に、嚥下困難な病人の「どうやって食べるか」という問題が解決される可能性もある。「広州日報」が伝えた。

 芸術展の会場に足を踏み入れると、3Dプリントパンケーキのコーナーに大勢の子どもたちが群がっていた。子どもが絵を描くと、3Dプリンター技術がパンケーキに絵をプリントする仕掛けになっている。コンピューターのソフトウェアが絵を識別し、デジタル化処理をし、3Dプリンターがマイクロプロセッサーによる解析と指令に基づいて、一人一人違うパンケーキを作り出す。

 マイクロプロセッサーが識別できるのは現時点では手書きの絵の輪郭線にとどまり、輪郭線の中に塗られた色は識別できない。スタッフの説明によると、「(プリントの)原料は牛乳で調整し、配分には厳格な要求がある。3Dプリンターは原料の粘度が重要だからだ」という。

 3Dプリンターでプリントした食品だけでなく、会場にはレーザーカッティング技術や液体窒素技術などと融合した各種グルメが集まった。液体窒素は冷凍効果が非常に高いため、スタッフが試食する来場者に、「10秒待って食べてください。待たないとやけどします」と注意を呼びかけていた。

 会場にいた設備メーカーの関係者は、「チョコレートの3Dプリンターは海外では一般家庭で使用されており、今年の夏には中国市場に投入する予定。現在、中国市場で人気があるのはお菓子を作れる3Dプリンターだ」と話した。将来の3Dプリンター技術は飲み込むことが困難な人や疾病により普通に噛んで食べることが難しい人をサポートして「どうやって食べるか」という問題を解決できる可能性がある。

 説明によると、3Dプリンター技術は各種の食物原料を砕いたり、混ぜ合わせたり、濃縮したりして液体にし、ムース状にして再形成することができる。見た目はいろいろな食べ物のようで、「口に入れるとふわっと溶ける」。嚥下困難な人でも食べやすいだけでなく、食べることの楽しさを提供しながら、栄養の吸収も助けるという。

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