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分別されたゴミ、どこに向かうのか?

2019年07月03日

 「上海市生活ゴミ管理条例」が今月1日より正式に施行された。上海は強制的なゴミ分別の時代に入った。科技日報が伝えた。

◆上海の生活ゴミはなぜ4種類に分けるのか?

 ゴミ分別は「乾湿」という2種類に分ける方法がやりやすいという見方がある。つまり野菜、ご飯、骨などの湿った生ゴミを分けることで、プラスチックや紙などその他の「乾いたゴミ」の汚れを防ぎ、リサイクルしやすくするということだ。世界でゴミ分別を最も徹底していると言われる日本でも、ゴミ分別の開始当初は燃えるゴミと燃えないゴミの2種類にしか分けられていなかった。

 上海の生活ゴミは今回、資源ゴミ、有害ゴミ、湿ったゴミ、乾いたゴミの4種類に分けられた。しかし困ったことに、一部のゴミは「乾湿」という字面の意味によって分別されていない。例えばおむつは乾いたゴミであり、ひまわりなどの乾いた種は湿ったゴミで、鶏の骨は湿ったゴミで、大きな骨は乾いたゴミとされている。

 同済大学循環経済研究所の所長を務める杜歓政教授は取材に対し、「上海の4種類の分別は主に『生活ゴミ分別制度実施案』の分別基準、上海人の言語習慣、末端処理設備の能力、処理の利便性によって決められている」と話した。

 上海ゴミ分別関連政策の研究の準備作業に参加した経験を持つ杜教授によると、生活ゴミは標準化されておらず、その内訳が極めて複雑という特徴がある。例えばちまきに使われる植物の葉は湿った生ゴミのはずだが、材質が比較的固く、処理の際にカッターで細かくしにくいことから、乾いたゴミとして焼却処理するしかない。大きな骨が乾いたゴミなのも同じ理由だ。

 「『第13次5カ年計画(2016〜20年)』中国全土都市部生活ゴミ無害化処理施設建設計画」によると、2020年末までに都市生活ゴミ焼却処理能力を無害化処理能力全体の5割以上にしなければならない。うち、東部地域は6割以上。

 清華大学環境学院の劉建国教授によると、中国の生活ゴミ処理システムの基本構造は現在、焼却発電及び衛生埋立になっている。ゴミ分別の段階的な推進により、有機湿ったゴミの処理に適したバイオ処理施設が徐々に建設される。劉教授は、「これは今後数年で中国のゴミより技術全体構造において欠かせない構成部分になる。また分別処理システムを通じ、特性の異なるゴミを適切な処理施設に送ることで、全体的な効果を最大限に高め、汚染を最大限に抑えることができる」とした。

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