中国地質大学(北京)の◇立達(◇は刑のへんにおおざと)准教授ら中国内外の科学者は11日、ミャンマーのコハクから初めて新種の古代鳥類が発見されたと発表した。この発見は古代鳥類の行為及び進化を理解する上で重要な意義を持っている。科技日報が伝えた。
◇氏によると、今回見つかったコハクの化石は、人類が実際の白亜紀の世界をのぞき見る唯一の窓口とされるミャンマー北部のカチン州のフーコン渓谷で発見された。米ロサンゼルス自然史博物館の恐竜研究院長のルイス・チアップ教授は「フーコン渓谷は鳥類を包んだコハクが比較的多く、鳥類の進化を理解するのに大いに役立つ」と述べた。
科学者が今回発見した鳥類を包んだコハクは非常に小さく、長さ約3.5センチ、重さは5.5グラムのみ。中国科学院動物研究所の白明研究員は「この標本の骨格は保存状態が良好だ。CTデータの再構築・分割・融合により、研究チームは最終的に標本を傷つけずにすべての骨格の高画質3D形態を入手した」と話した。
同標本の形態学的特徴はエナンティオルニス類によく見られるもので、多くの特徴を結びつけた分岐学の分析も、この標本がエナンティオルニス類であることを示している。上述した各種特徴に基づき、古生物学者はこの標本を新種・新属とした。属名はコハクの中の鳥類を意味する「Elektorornis」と、種名は化石を発見した陳光氏に敬意を表し「Elektorornis chenguangi」と名付けられた。コハクの中の鳥類の新種に名前がつけられるのは科学界で初のケースとなる。