北京大興国際空港が明らかにしたところによると、同空港は1期建設の中で超広帯域・高精度室内測位システムを応用している。測位の誤差は10センチ前後。経済日報が伝えた。
同空港の建設を担当する北京合衆思壮公司のプロジェクトマネージャーの張昊氏によると、同空港で使用されるのはUWB技術(超広帯域技術)だ。これは新しい屋内測位技術で、測位ラベルを利用し測位基地局にパルス信号を発射することで正確な屋内測位を実現する。「これにより新空港は屋内の人員と車両の可視化モニタリング・管理が可能になる。すべての旅客にカスタマイズされたナビゲーション及びサービスを提供する」
旅客の日常的な手荷物の預け入れを例にすると、従来の空港の監督管理はノードを設ける。まずは搭乗カウンターで記録し、それから手荷物トレーラーによって機内に運び込み、最後に目的地の空港の手荷物受取所で旅客が引き取る。この過程において、荷物の具体的な位置と情報を調べることが難しい。張氏は「これにより運び間違えや紛失が生じ、取り戻しが困難になる。超広帯域技術により、旅客は荷物の動きを目にすることができる」と述べた。
荷物の追跡だけではない。張氏によると、同空港は荷物を運ぶ400台の手荷物トレーラーに超広帯域システムを搭載する。空港の管理当局はトレーラーの具体的な走行ルートを知ることができる。「空港内の車両のすべてに特定のルートが設定される。これはある程度便のフライトの離陸・着陸と相互補完される。より正確に車両の情報を入手することができれば、便の遅延の解消にも役立つことができる」。