人工知能(AI)企業の銀河水滴が明らかにしたところによると、同社が提出した「一種の空調システム制御方法及び装置」が発明特許を取得した。同特許技術を採用したエアコンは、ユーザーの歩容情報に基づき自動的に気温・湿度・風量・風向きなどの操作を行う。歩容を感知することでエアコンが寒暖の変化を知るようになる。科技日報が伝えた。
銀河水滴の関係責任者によると、同社が今回取得した発明特許のコア技術はこうだ。エアコンが目標エリアの動画情報を集め、それによりエリア内のユーザーの歩容の特徴を感知し、それに応じたエアコン制御を行う。
そのプロセスは比較的シンプルで、まず歩容情報を登録し、それから登録ユーザーに対応するエアコン稼働の設定データを保存すれば良い。この設定データには目標の気温・湿度・風量・風向きなどが含まれる。ユーザーが室内に入ると、エアコンはその認証を行い、それから事前に入力されたデータに基づき稼働する。またユーザーの移動速度に基づき、その位置と速度に対応するエアコン制御指令を生成する。これに基づきユーザーの移動方向を事前に判断し、移動先の環境を制御する。
銀河水滴の関係責任者によると、スマートエアコンを例にすると、室内に入った家族の一員を感知すると、直ちに風向き・風量・気温を調整する。ある程度リモコンの代わりになる。
現在主流の認証技術には、顔認証・歩容・虹彩・音声などがある。歩容認証は距離と制御の面で、その他の方法と比べどのような優位性を持つのだろうか。
銀河水滴の関係責任者によると、歩容認証は非制御認証であり、対象の積極的な協力や参加を必要としない。指紋認証・虹彩認証・顔認証などは、対象がある程度、積極的に協力しなければならない。歩容は遠距離・非制御シーンにおいて、鮮明なイメージングを行うことができる生体特徴がある。仮に誰かが数十メートル離れた場所を、マスクをつけ一般的な監視カメラに背を向け自由に歩いても、歩容認証アルゴリズムはその身元を確認できる。
さらに歩容認証は適応範囲がさらに広い。虹彩認証は目標が1メートル内、顔認証は5メートル内にある必要があるのに対して、歩容認証は50メートル内であれば識別が可能だ。